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甲府えびす講祭り
甲府商店街を中心に、毎年11月、「甲府えびす講祭り」を開催しています。
昭和2年の銀行恐慌を皮切りに、昭和は不況で始まった。
不況であえぐ商業界に活気を入れようと、昭和4年に甲府商工会議所、甲府市役所、甲府実業組合連合会の三者によって『甲府えびす講祭り』が誕生した。記念すべき第1回は、「第1回全甲府恵比寿講大廉売市」という名称で11月23日~25日の3日間盛大に行われ、甲府商工会議所会館前にはえびす様の絵看板が掲げられ、パレードの一行が出発した。記念の写真絵葉書も発行された。
昭和7年のえびす講祭りには、「日支事変遺物特別展」が物産陳列館で開かれたのをはじめとし、順次戦争色を濃くしていく。
しかし一方で華やかさも増し、昭和7年に競艶花自動車大行進、全市移動演芸、昭和8年にチンドン屋広告大会、文字合わせ懸賞付店頭装飾競技大会など、人気の煙火打ち上げの他に種々の山車が考えられた。
昭和9年にはさらに「えびす講音頭」の芸妓行進が加わるなど、『商業祭』の枠を超え、『市民祭』として盛り上がりを見せた。こうした全市一体となっての祭りといったえびす講の流れは、ついに工業者も巻き込み、笑いと繁盛は商業だけの独占ではないと、商工一体となって、昭和11年11月の第8回えびす講市は、『甲府商工祭』へと名称を変え大きくなった。このため甲府商工会議所では商工祭協会を組織し、21日から3日間、豪華な祭り絵巻を繰りひろげた。当時繭高の農村好景気が反映するなど人出・売れ行きともいずれも新記録をつくり大成功を収めた。昭和18年に中止されるまで年中行事となり、市と業者の繁栄に貢献した。
戦災と敗戦の打撃により、沈滞がちであった市民の気持ちを引き立たせるため、甲府商工会議所によって昭和21年11月23日、24日の両日に「復興第1回甲府商工祭」を挙行、戦災で物資が乏しい中で準備した。煙火打ち上げ、芸妓手踊りなどの催し物は、久々に見る人に明るさを与えた。昭和33年のえびす講祭りは甲府商工会議所創立50周年を慶祝する行事として実施され、ひときわ大規模にまた華やかに繰り広げられた。
昭和62年には市制祭に合わせて1度だけ10月に開催されたことがあったが、翌年から再び11月に戻り、以後は11月に市内の商店街を中心に開催されている。
最近ではみこしの渡御や楽しいイベントなども行われ、大売出し以外でも訪れる人々を楽しませている。お問い合わせ