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「スーパーマーケット・トレードショー2025」に「やまなしブース」を出展しました。(2/12~14、幕張メッセ)
今回甲府商工会議所が出展した「スーパーマーケット・トレードショー2025」は、一般社団法人全国スーパーマーケット協会が主催し、スーパーマーケットを中心とする食品流通業界に最新情報を発信する国内最大規模の展示商談会で、北は北海道から南は沖縄までの全国のスーパーマーケット、百貨店、コンビニエンスストア、ネット通販を中心とした小売業をはじめ、商社・問屋、飲食店、宿泊施設関係者などから多数のバイヤーが来場するなど、出展者の新たな販路やビジネスチャンスにつながる場として定着し、今回で59回を数える。(会場:幕張メッセ、会期:令和7年2月12日~14日)
当展示商談会は、大手食品関連企業のブースの他、各都道府県単位で出展する「地方・地域産品ゾーン」のブースが例年人気であり、地方の隠れた逸品・新商品の発掘を目指すバイヤーが多く訪れる。(百貨店やスーパーで行われる地方物産展で販売する目玉商品を揃えるため)当所の「やまなしブース」もこのゾーンに出展し、参加した22社(18小間)が全国から訪れたバイヤー等と精力的に商談を行った。スーパーマーケット・トレードショー2025「やまなしブース」出展報告
来場者数についても、3日間で77,305名(昨年は75,858名)と昨年より101.9%増加した。展示会終了直後に出展者からとった商談に関するアンケートを見ると、3日間の商談件数の合計は1,543件(昨年度:1,357件)となった。この内、成約・成約見込み件数が193件(12.5%)となった。また、468件(30.3%)が新規リーチ数となり新たな取引先拡大につながる結果となった。商談継続の案件の中には、「サンプル送付の要請」、「見積提出の要請」、「OEMの提案」、「試作依頼」、「共同開発の提案」など前向きな商談が多く、今後さらに成約へと進む案件が増えていくと見られる。また「成約」「成約見込み」の中には、「通販サイト」、「スーパー」、「量販店」、「コンビニ」、「ドラックストア」など大手との取引決定または見込みの案件もあり、新規開拓による売り上げ拡大につながっている。展示会終了時点での成約見込み額は、全体で40,230,000円であり1社平均1,828,636円(最大値:12,000,000円、最小値:0円)であった。
商談先は、関東近郊の割合が多いが、中には北海道、青森、宮城、愛知、大阪、兵庫、福岡、沖縄、更には海外店舗を有する企業との商談もあり、これら遠方の会社に実際に営業に行くとなると、相当のコストや時間を要することになるが、展示会場にて商談することにより、出張経費や人件費、時間外労働の削減につながり、経営の合理化が進むことで業績が好転し、将来的な賃金のアップ、有給取得率のアップ等の働き方改革の推進を図る上では有効的な事業となった。具体的な働き方の改善実績は次のとおり。
・年間休日数の増加予定日数:2.36日
・時間外労働の年間削減時間:16.36時間
・今後の労働者の賃金上昇率:2.57%
今回の展示商談会出展が、いかに各社の働き方改革の推進につながったかをアンケートにて聞き取り、その主な回答は下記の通りとなった。アンケート結果(主に働き方改革における成果を紹介)
A社 人材確保が難しく人手不足が懸念される昨今の中、雇用労働者のライフワークバランスをどのように充実させていくかが課題です。そのためにはより効率の良い仕事のやり方が重要とされ、本展示会のような機会がある事で営業効率としては大変効果のあるものと感じております。結果として、本展示会にて新規御取引先様へのアプローチの時間・商談迄のやりとり・既存顧客への新商品ご案内・既存情報の際アピール等々、これらに伴う作業性を考えると1/10以上の圧縮効率化が出来ました。 B社 この展示会の出展において三日間の会期の中で、 全国様々な業種の方に出会う事ができ、 地元の山梨県から全国各地に出張となれば、 三日間では回りきれない距離の担当者と交流ができます。移動経費に換算すれば30万円から50万円程度の費用が削減でき、賃金アップに振り替える事が見込め、従業員のやる気向上による売上・利益向上に繋がり、更に従業員の賃金アップのきっかけに繋がる事が期待できます。 C社 弊社では売り上げの40%程をスーパー向けに販売しているが、従業員の労働負担や利益等を考慮し、セレクトショップや雑貨ルート向けに高質商品を開発、販売を企画している。その中で、SMTSのような展示会に出席させてもらうことができ、営業労働時間の短縮や販路先確保による利益金額増加につながり、従業員の賃金UPも検討できる結果となった。 D社 今回の展示会により地方の取引先とその場で商談することができたため、遠方の取引先のもとへ出向く回数が減り、移動時間が約40時間削減することができ、またこれにより時間外労働時間の短縮や有休の取得増にもつながった。 E社 弊社は県外企業との取引が売上の4割以上を占めており、遠方取引先に対する既存取引のフォローアップや新商品の紹介など、営業活動の方法が課題となっている。そうした中、本展示会を始めとする集合型展示会へ参加することは、移動時間の短縮や出張費用の軽減、営業活動の効率化が図られ、弊社全体で取り組む業務効率化による労働改善活動に資するものであると考えている。具体的に、本展示会では、本来遠方への営業活動1件につき3時間程度の移動時間を見込むところ、既存取引先10件との商談を1度の出張で実施できたので、移動時間は27時間の短縮となった。また移動費用も会場往復のみの5000円程度で、大幅な業務効率化や業務コストの削減に繋がった。今後もこのような効率のよい事業活動に継続的に取り組むことで労働生産性を向上させ付加価値を高めつつ、全国平均以上の賃上げや休日を取得しやすい職場作りなど、魅力的な労働環境を目指していきたいと考えている。 F社 今回新規の名刺を231枚獲得し、新規売上獲得のきっかけを作ることができました。通常の営業活動では到底獲得できない枚数です。この展示会で営業及び営業事務員の残業時間の短縮、一定割合の賃上げが実現できる見込みです。 G社 弊社のような中小企業において、新規開拓の労力はかなりのウエイトとなります。人員は限られている中で、最も効率的に且つ最短でリーチが可能なのが本展示会です。特にSTMSは普段OEMを生業としている弊社において、異カテゴリーの商売を広げるためには大変有益です。本来であれば今回と同等の成果を得るための労力は20-30%の労働時間UPに相当すると思われます。そこの削減はとても利となり、俄然他の業務に充てられる分、労働の効率化になります。また、効率をよくすることでコストの削減にもいい影響が生まれ、目標とする賃金UPも現実的となります。
以上のとおり、当展示会に出展したことにより、各社の経営の合理化、販路拡大、業績向上につながり、そのことが各社における働き方改革の推進に効果があった事が伺えた。お問い合わせ