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File.12 ファッションスペース タマヤ(2022年7月掲載)
2024/11/26
たかが服、されど服。服は人生を楽しくする
ファッションスペース タマヤは朝日通り商店街の中ほどに位置する老舗の洋服店。紳士服、婦人服、バッグなどの小物、フォーマルな服から普段着まで、幅広い品ぞろえが魅力です。
店主の浅川敏行さんは、大正2年から続くこのお店の4代目。大学進学を機に上京し、都内で12年間アパレル関係の会社へ勤めた後、甲府へ戻ってお店を継いだそうです。
東京にいる間は小売店だけでなく、有名ブランドのメーカーにも勤務し、伊勢丹、西武、マルイといった有名百貨店で販売指導もしていました。幅広い服の知識はもちろんですが、お客様に商品を勧める上で、最も大切にしていることは「ファッションを楽しむ」ということ。
「例えば、海へのお出かけはそれだけでも楽しいことですが、一日の行動を考えて服を選ぶと、より楽しくなります。『今日は暑いけど日差しが強いから長袖のシャツを着よう。移動の車中では袖を捲るから、裏地は表と違う柄が見えるとかっこいいな。』『海は風が吹いているだろうから、ゆったりしたサイズのシャツで風を感じたいな』そう考えていくと、それだけで情景が浮かんで、心がうきうきしてきませんか?ファッションを楽しめれば、人生は豊かになるんです。」そう話す浅川さんは、確かにとっても楽しそう!
「好きな柄や色を取り入れてみたり、ファッションの楽しみ方は人それぞれですが、それで気持ちが明るくなったら素晴らしいですよね。私は多くの方に『服を選ぶ喜び』を伝えたいと思っています。」
ファッションは、日常を楽しく過ごすためのちょっとしたエッセンス。
2回目の開講となる8月のまちゼミで、浅川さんが用意しているテーマは、「50代からのちょいワルオヤジの着こなし」。同年代の方に、もっと洋服を楽しんでもらうための企画だそうです。
「不良っぽいファッションをイメージする方も多いかもしれませんが、私が思う『ちょいワル』とは、子供っぽい遊び心や、自分自身をハッピーにさせるエッセンス。50代、60代からでも、その先の人生を楽しむために、遊び心を表に出してもっと自由に服を楽しんで欲しいと思っています。今回の講座では、そのための着こなしやコーディネートの考え方についてお話します。普段は選ばない服への挑戦も楽しいですよ。」
普段なんとなく服を選んでいる方は、服の楽しみ方を知ると人生がより楽しくなること間違いなし。
店主直伝豆知識
~試着せずパンツのサイズを確かめる方法~
パンツのウエストの両端を左右の手でつかみ、自分の首にぐるっと回します。パンツの両端が首を周ってくっついたら、履ける。くっつかなかったら、サイズが小さくて履けないことになります。試着する場所がなかった戦後アメ横では、実際にこの方法でパンツのサイズを確かめていたそうです。ファッションスペースタマヤ((有)タマヤ商店)
甲府市朝日4-1-2 ΤEL.055-252-4461 営業時間 :10:00-19:00
※本記事は甲府商工会議所だより2022年07月号に掲載しました。お問い合わせ