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File.21 gallery C(2025年01月掲載)
2024/11/26
「ジュエリーショップ」の形にとらわれない、プラスαを提供する「gallery」空間
甲府銀座通り商店街の一角に佇む「gallery C」。2023年にオープンした、ジュエリーショップでありながらカフェも楽しめる、新しい形のお店です。外観は神社仏閣の中庭を連想する木立に囲まれており、静かでゆったりとした雰囲気が漂っています。一見敷居が高いように感じますが、店内は温かみのある照明と木々に囲まれており、穏やかな時間が流れる空間です。
ショップに並ぶ商品は、主に山梨に関連のある製品やジュエリー作家が手掛けたセレクト商品と、県内ではgallery Cのみが取り扱うブランド、「UNOAERRE (ウノアエレ)」と「KASHIKEY BROWN DIAMOND (カシケイ ブラウンダイヤモンド)」のジュエリーです。
お店を営む甲斐物産商会の歴史は古く、創業は1901年、今年で123年目を迎えたと言います。以前は、旧岡島百貨店内に販売店を構え、「シャルム」という屋号で営業を行っていました。旧両島百貨店の建て替えと跡地開発に伴い、隣接していた本社ごと銀座通りへ移転したそうです。
これを機会に会社のリブランディングを行い、かねてより構想していた「色々やってみる」ということに挑戦しています。ジュエリーの販売以外に、リフォーム・修理、ジュエリー作家とのイベント、ワークショップの開催、ふるさと納税の返礼品提供など、様々な方面へ取り組みを広げているとのことです。これらの企画・運営の中心となって動いているのが加藤さんです。
「屋号を新たにし、「gallery」という言葉を選んだのは、「ジュエリーショップ」という型にとらわれないお店にしていきたい、という思いからです。ジュエリーショップであり、カフェであり、イベントスペースでもある。色々なことをしている、という大きいくぐりで認知され、親しんでもらう契機を増やせれば、と考えています。」
このショップの一番の特徴とも言える、ジュエリーに囲まれた空間でのカフェの営業も、そのような背景から生まれた取り組みの一つです。毎週金・土曜の数時間限定で、和菓子と煎茶のセットを提供しています。
「毎月ジュエリーショップに行く方は少ないですよね。年に多くて数回、特別なときに行くことが多いと思います。ですが、当店へはその特別な何かがなくても、気軽に来ていただきたいです。カフェもそのきっかけになれば、と考えて始めました。提供するお菓子は月に一度、煎茶は二カ月に一度変えています。お菓子が変わったから今月も行ってみよう、と思ってもらえたらうれしいです。」
お客様は百貨店の頃からの常連さんが多いそうですが、2、30代を中心にカフェをきっかけとした来店も増えているとのことです。地元のつながりも大切にしたい。と提供する和菓子は銀座通り商店街のお店へ、煎茶は勝沼の煎茶専門店に依頼しているのだとか。「当店はジュエリーショップですが、ものを見に来るだけじゃないプラス』の空間にしていきたいです。この雰囲気を心地いいと感じていただける人が増えたらいいですね。」
こう話す4代目社長の石原基平さん。曽祖父にあたる創業者の石原宗平氏は、明治34年にカタログによる水晶の通信販売を始められた方だそうです。新しいことへの挑戦に前向きな姿勢は、基平さんにも受け継がれています。
今回のまちゼミへの参加も、以前から気になっていたという石原さんの思いをきっかけに、初めて参加する運びとなりました。
アーティスティックワイヤーを使ったペンダントヘッド作り
アーティスティックワイヤーと呼ばれる手芸用ワイヤーを使用し、アクセサリーを作る講座です。好みの天然石とワイヤーの色を選び、ストーンを囲むようにワイヤーでデザインを加えることで、華やかな印象のジュエリーに仕上がります。
完成品はチェーンを通してネックレスやチャームとしてもお楽しみいただけます、とのこと。
初心者の方でもお気軽にお申し込みください。
あなたも、プロ直伝のコツをまちゼミで教えてもらいませんか。
店主直伝豆知識
「いざネックレスを着けようとしたら、チェーンが絡まっていて着けられない」という感験、ありますか?そんな時は
机の上にチェーンを広げて試してみてください。まず、絡まった部分を爪楊枝の頭で優しくトントンと叩い
てみましょう。少しずつ結まりが緩んできたら、爪楊枝を2本使い、先端でゆっくりとほどいていきます。もしそれ
でもほどけないもの、または洗浄して綺麗にしたいジュエリーがございましたら、お気軽に当店にお持ちくださいね。(株)甲斐物産商会
甲府市中央1丁目1-10 055-237-5437
※本記事は甲府商工会議所だより2025年01月号に掲載しました。お問い合わせ